R6 中道 大輔(埼玉) vs. 羽生 健人(埼玉)
2008年9月15日 TCG全般Round 6
中道 大輔(埼玉) vs. 羽生 健人(埼玉)
Written by Yukio Kozakai
決勝は、純正青白ヒバリの中道 大輔(埼玉)と、白緑トークンの羽生 健人(埼玉)となった。中道の 個人情報(?)とデッキは先ほどのラウンドで紹介させていただいた通りなので、ここでは割愛させて もらって、ここまで同じく全勝で駆け上がってきた羽生のデッキが非常にユニークなので、スポットラ イトを当ててみたいと思う。
とにかくトークンを並べる、強化する、以上。白緑のホードデッキとしては非常に全体除去に対して耐 性のある作りになっており、条件付きだがインスタントでトークンを産み出せる《均等化/Even the Odds》がどれほど機能するのかなど、興味は尽きない。
“時のらせん”ブロックが落ちることでいくつかのパーツがスタンダードで使えなくなってしまうが、 アラーラ環境下でもチャレンジしてみて欲しいデッキである。
ちなみに、トーナメント的には「勝った方が優勝」という、非常にわかりやすいセメントマッチになっ ている。
Game 1
後手スタートの中道は《思案/Ponder》を含む1ランドでキープしたが、これが完全な裏目。
2枚目の土地には4ターン目まで出会うことは出来ず、先攻の羽生はというと《根の壁/Wall of Roots》 経由で早々と《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》を呼び出すと、《風立ての高地/Windbrisk Heights》で隠してあった《踏み荒らし/Overrun》とわずか2パンチでボーナス気味な第1ゲームを先取 した。
中道 0-1 羽生
Game 2
今度は《精神石/Mind Stone》から十分なマナを供給できる体制でスタートした中道は、羽生の《幽体 の行列/Spectral Procession》を《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》すると続けて 《熟考漂い/Mulldrifter》をプレイ。返しに《幽体の行列》が通るが、今度は《目覚ましヒバ リ/Reveillark》を呼び出して、ダメージレースを仕掛ける。
羽生も負けていない。《栄光の頌歌/Glorious Anthem》でトークンを強化して中道の攻撃を抑止して一 方的なゲームにはさせない。土地が伸びていかないが、《根の壁/Wall of Roots》を追加してマナベー スは確保している。
だが、中道が《薄れ馬/Wispmare》で《栄光の頌歌》を破壊すると、均衡は一気に崩壊する。結局スピ リットトークン3体でのブロックで《目覚ましヒバリ》を追いやるが、依然として中道の陣営には《熟 考漂い》《薄れ馬》の航空戦力が攻め手を伺う。
羽生は2枚目の《幽体の行列》に手を伸ばして再び制空権を奪い返すと、続いて《原初の命令/Primal Command》をプレイ。当然中道はこれを《否定の契約/Pact of Negation》するも、そこに《耳障りな反 応/Guttural Response》が突き刺さり、羽生の手に《雲山羊のレインジャー》がもたらされるが、ここ でマナの支払いに酷使し続けた《根の壁》を失ったことがゲームプランに大きく影を落とした。
結局、ずっと土地自体は3枚でゲームを続けていた羽生はライフレースで不利となり、戦闘も追加の《 根の壁》を失わざるを得ない状況で十分なクリーチャー展開がかなわず、圧倒的不利となった場で《均 等化》連打でかわし続けるも、中道がトップデッキした《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》が長いゲームにピリオドを打った。
中道 1-1 羽生
Game 3
お互いにマナスクリューで1本ずつ星を取り合った3本目、再び羽生にマナスクリューの影が落ちる。2 マナでストップした羽生が《変わり谷/Mutavault》で殴るしかないのを見るや、中道は《精神石/Mind Stone》経由で《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》連打だ。
ようやく待望の緑マナにアクセスできた羽生は、《根の壁》2枚を一気に展開。後続を展開したい所だ ったが、出てくるのは《栄光の頌歌》《ガイアの頌歌/Gaea’s Anthem》と強化パーツばかり。だが、《 根の壁》から中道のターンエンドに強引に3マナを捻り出した羽生が《均等化》をプレイすると、これ が通り、さらにもう1枚《栄光の頌歌》が追加される。このトークン、実に4/4だ。
しかし、《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》でケアされると《台所の嫌がらせ 屋/Kitchen Finks》にキャッチされるのは自明の理。何らかの安全確認を施してから攻めたい羽生はア タックを自重し、マナが起き上がった次ターンに一斉攻撃を仕掛ける。その安全確認とは、《風立ての 高地》に秘められた《天界の十字軍/Celestial Crusader》。カウンターされない強化呪文(正確には クリーチャーだが)で攻めあがる。
中道はこれを落ち着いて《台所の嫌がらせ屋》で吸収し、返しのターンに《神の怒り/Wrath of God》 。だが、羽生に残った《変わり谷/Mutavault》のサイズが3枚の「頌歌」によって超絶強化されている 以上、残り時間は少ない。
さらに、もう1枚の歌声が響き渡る。それに呼応した《雲山羊のレインジャー》が姿を現す。「巨人」 と化したキスキン軍団を引き連れて―――――
中道 1-2 羽生
現環境、最後の龍王様は、羽生 健人(埼玉)!
中道 大輔(埼玉) vs. 羽生 健人(埼玉)
Written by Yukio Kozakai
決勝は、純正青白ヒバリの中道 大輔(埼玉)と、白緑トークンの羽生 健人(埼玉)となった。中道の 個人情報(?)とデッキは先ほどのラウンドで紹介させていただいた通りなので、ここでは割愛させて もらって、ここまで同じく全勝で駆け上がってきた羽生のデッキが非常にユニークなので、スポットラ イトを当ててみたいと思う。
とにかくトークンを並べる、強化する、以上。白緑のホードデッキとしては非常に全体除去に対して耐 性のある作りになっており、条件付きだがインスタントでトークンを産み出せる《均等化/Even the Odds》がどれほど機能するのかなど、興味は尽きない。
“時のらせん”ブロックが落ちることでいくつかのパーツがスタンダードで使えなくなってしまうが、 アラーラ環境下でもチャレンジしてみて欲しいデッキである。
ちなみに、トーナメント的には「勝った方が優勝」という、非常にわかりやすいセメントマッチになっ ている。
Game 1
後手スタートの中道は《思案/Ponder》を含む1ランドでキープしたが、これが完全な裏目。
2枚目の土地には4ターン目まで出会うことは出来ず、先攻の羽生はというと《根の壁/Wall of Roots》 経由で早々と《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》を呼び出すと、《風立ての高地/Windbrisk Heights》で隠してあった《踏み荒らし/Overrun》とわずか2パンチでボーナス気味な第1ゲームを先取 した。
中道 0-1 羽生
Game 2
今度は《精神石/Mind Stone》から十分なマナを供給できる体制でスタートした中道は、羽生の《幽体 の行列/Spectral Procession》を《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》すると続けて 《熟考漂い/Mulldrifter》をプレイ。返しに《幽体の行列》が通るが、今度は《目覚ましヒバ リ/Reveillark》を呼び出して、ダメージレースを仕掛ける。
羽生も負けていない。《栄光の頌歌/Glorious Anthem》でトークンを強化して中道の攻撃を抑止して一 方的なゲームにはさせない。土地が伸びていかないが、《根の壁/Wall of Roots》を追加してマナベー スは確保している。
だが、中道が《薄れ馬/Wispmare》で《栄光の頌歌》を破壊すると、均衡は一気に崩壊する。結局スピ リットトークン3体でのブロックで《目覚ましヒバリ》を追いやるが、依然として中道の陣営には《熟 考漂い》《薄れ馬》の航空戦力が攻め手を伺う。
羽生は2枚目の《幽体の行列》に手を伸ばして再び制空権を奪い返すと、続いて《原初の命令/Primal Command》をプレイ。当然中道はこれを《否定の契約/Pact of Negation》するも、そこに《耳障りな反 応/Guttural Response》が突き刺さり、羽生の手に《雲山羊のレインジャー》がもたらされるが、ここ でマナの支払いに酷使し続けた《根の壁》を失ったことがゲームプランに大きく影を落とした。
結局、ずっと土地自体は3枚でゲームを続けていた羽生はライフレースで不利となり、戦闘も追加の《 根の壁》を失わざるを得ない状況で十分なクリーチャー展開がかなわず、圧倒的不利となった場で《均 等化》連打でかわし続けるも、中道がトップデッキした《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》が長いゲームにピリオドを打った。
中道 1-1 羽生
Game 3
お互いにマナスクリューで1本ずつ星を取り合った3本目、再び羽生にマナスクリューの影が落ちる。2 マナでストップした羽生が《変わり谷/Mutavault》で殴るしかないのを見るや、中道は《精神石/Mind Stone》経由で《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》連打だ。
ようやく待望の緑マナにアクセスできた羽生は、《根の壁》2枚を一気に展開。後続を展開したい所だ ったが、出てくるのは《栄光の頌歌》《ガイアの頌歌/Gaea’s Anthem》と強化パーツばかり。だが、《 根の壁》から中道のターンエンドに強引に3マナを捻り出した羽生が《均等化》をプレイすると、これ が通り、さらにもう1枚《栄光の頌歌》が追加される。このトークン、実に4/4だ。
しかし、《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》でケアされると《台所の嫌がらせ 屋/Kitchen Finks》にキャッチされるのは自明の理。何らかの安全確認を施してから攻めたい羽生はア タックを自重し、マナが起き上がった次ターンに一斉攻撃を仕掛ける。その安全確認とは、《風立ての 高地》に秘められた《天界の十字軍/Celestial Crusader》。カウンターされない強化呪文(正確には クリーチャーだが)で攻めあがる。
中道はこれを落ち着いて《台所の嫌がらせ屋》で吸収し、返しのターンに《神の怒り/Wrath of God》 。だが、羽生に残った《変わり谷/Mutavault》のサイズが3枚の「頌歌」によって超絶強化されている 以上、残り時間は少ない。
さらに、もう1枚の歌声が響き渡る。それに呼応した《雲山羊のレインジャー》が姿を現す。「巨人」 と化したキスキン軍団を引き連れて―――――
中道 1-2 羽生
現環境、最後の龍王様は、羽生 健人(埼玉)!
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